トルコ至宝展@国立新美術館
こんにちは、翠です。
今日は雨でしたので、ふらりと美術館へ。
トルコ至宝展~チューリップの宮殿トプカプの美~
何故チューリップなのか。
チューリップはトルコ語でラーレ(lale)と言います。
オスマン・トルコ語の表記に使用されていたアラビア文字で、ラーレの綴りの文字配列を変えると、イスラム教の神のアッラーという言葉になり、さらにはアラビア文字で表記されたラーレを語末から読むとトルコ国旗のシンボルでもある新月(三日月)という言葉に変わるのです。
そのような事情から、チューリップは花として愛されただけでなく、宗教的、国家的な象徴としても崇められ、チューリップへの畏敬を表した品々が数多くつくられるようになります。
(画像共に公式サイトより引用)
金、銀、銅、エメラルド、ルビー、ダイヤ、サファイア、トルコ石、絹、、、。
ため息が出てしまうほど美しい、一級の宝石、素材、技術を尽くして作られた至宝を目の当たりにし、王朝の栄華の極みの一片を感じました。
オスマン帝国は1923年トルコ共和国設立まで600余年もの間、栄えた王朝です。
スルタン(君主)の住居であるトプカプ宮殿は1460年の着工から完成まで16年かけてつくられたそう。
当時から現代に至るまで長い年月が経っているにも関わらず、至宝の数々の状態がとても良いまま残されているのが印象的でした。
広い館内には3つのパートに展示が分けられており、最後のパートでは日本とトルコの文化交流に触れることができます。
有田焼や伊万里焼といった日本の伝統を誇る陶器もかつて海を越えて遠い国へと渡っていたのですね~。
当時は現代ほど輸送技術は発達していなかったにも関わらず姿形そのままによく残されていたものです。
繊細な絵付けが施された巨大な花瓶などは圧巻でした・・・!
山田寅次郎という人物は今回の展示により初めて知ったのですが、トルコと日本の関係性において重要な人物であることや、彼を通して日本の時代背景などの認識がより深まりました。
(エルトゥールル号事件については何度聴いても本当にいい話です。。)
本や映画、漫画や芸術、美術、なんでもそうですが、バラバラのピースだったひとつひとつが点と点であり、やがてそれが点と点をつなぐ線になり引き合わされる瞬間は生きる歓びのひとつですね^^
脳はよく出来たもので、その時は断片的でわからなくても、知識として積み重ねられて奥の方で発酵されたものがちゃーんと引き出されてくるのですね(笑)
そんなことを考えていたら以前読んだこちらの本を読み返したくなりました。
頭は「本の読み方」で磨かれる―――見えてくるものが変わる70冊
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 三笠書房
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(知識の発酵について。。さらっと書かれていた気がします。)
引き続き、よきゴールデンウイークをお過ごしください♪
midori sasaki.